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インスタグラム企業アカウントとは、ビジネス向けの機能を備えたアカウントです。広告や分析を活用したマーケティングで、ブランドの認知向上が可能です。この記事では、企業アカウントの特徴やメリット・デメリット、作成手順、効果的な運用のコツを分かりやすく解説します。

インスタグラム企業アカウントとは?作り方・注意点・成功例を解説


山崎伊代

Apr 2, 2025

企業の認知度を高めるために、インスタグラム(Instagram)を活用したいと考える企業は多いのではないでしょうか。しかし、具体的な設定方法や効果的な活用方法が分からず、導入を躊躇している方もいるでしょう。

そこでこの記事では、企業アカウント(ビジネスアカウント)の特徴、メリット・デメリット、作成手順、運用のコツを詳しく解説します。業界別の成功事例も交えながら、効果的な活用方法についてお伝えします。   


<目次>

インスタグラムの企業アカウントとは?
企業アカウントのメリット・デメリット
企業アカウントの作り方
企業アカウント運用の注意点
企業アカウント運用成功のコツ
企業アカウントでエンゲージメント率を伸ばす戦略
【業界別】企業アカウントの成功事例6選
まとめ|企業アカウントを最大限に活用しよう




インスタグラムの企業アカウントとは?

インスタグラム(Instagram)はSNSの一つで、写真や動画を多くの人に公開することができます。写真や動画を投稿する権利をアカウントと言い、個人間での交流のためにインスタグラムを使う場合は、一人ひとりがアカウントを持っているのが一般的です。

インスタグラムは個人だけでなく、企業がビジネス目的のためにアカウントを持つこともできます。これが企業アカウント(ビジネスアカウント)です。ビジネスに特化した機能が備わっており、効果的に集客やブランド認知を高められます。

まずは、ビジネス展開に必要な機能が充実した企業アカウントの特徴を解説します。


企業アカウント(ビジネスアカウント)の機能

企業アカウントでは、個人アカウントにはない以下のようなビジネス向けの機能が利用できます。

   
インサイト(分析機能) フォロワー数の推移やエンゲージメントなどを確認できる
ショップ開設 商品販売ができる
Instagram広告の活用 フィード、リール、ストーリーズに広告を掲載できる。広告からチャットやMessengerへの誘導も可能
年齢制限 閲覧できる最低年齢が設定できる
DMの返信テンプレート 同じメッセージの作成の手間が省ける
アクションボタンの設置 プロフィール欄に「料理を注文」「予約する」ボタンや「リードフォーム」(問い合わせフォーム)が設置できる
連絡先情報の公開 プロフィール欄に住所・電話番号・メールアドレスを設定できる
カテゴリの設定 プロフィール欄に職業や施設などのカテゴリを設定できる
認証バッジのリクエスト プロフィール欄に認証バッジをつけることで、アカウントが本物であることを証明できる

クリエイターアカウントとの違い

クリエイターアカウントは、主にインフルエンサーや著名人向けに設計されたアカウントです。店舗運営やBtoB企業は企業アカウントが向いており、個人の影響力を高めたい場合はクリエイターアカウントが適しています。

クリエイターアカウントも、企業アカウントと同様にプロアカウントの一種で、インサイトやショップ、カテゴリの設定などの機能があります。また、アカウントを非公開にできないことも共通点です。

両者の主な違いは以下のとおりです。

  • パートナーシップ広告での役割

クリエイターアカウントを持っている人は、自身が投稿した写真や動画を広告として企業に提供することができます。企業アカウントを持っている人は写真や動画を依頼する側で、クリエイターアカウントを持っている人は提供する側という役割が相違点です。

  • クリエイターアカウントには、似たクリエイターのアドバイス表示機能がある

アドバイス機能の「あなたと同じようなクリエイターからのコンテンツ」で、同業の投稿内容や運用ヒントを確認できます。

  • クリエイターアカウントでは、商用利用不可の音源が使用可能

企業アカウントでは音源の使用に一部制限がありますが、クリエイターアカウントでは制限がありません。

  • クリエイターアカウントでは、リードフォームが設定できない

アクションボタンは設定できますが、問い合わせ機能であるリードフォームは設定できません。

  • クリエイターアカウントでは、プロフィールに住所が掲載できない

企業アカウントと同様に電話番号とメールアドレスは掲載できますが、住所はできません。

企業アカウントのメリット・デメリット

企業アカウントのメリット・デメリット

インスタグラムの企業アカウントには、多くのメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。


メリット

企業アカウントに切り替えることでビジネスに役立つ機能が利用でき、マーケティング戦略の強化につながります。ここでは、活用すべき主なメリットを紹介します。


企業・ブランドの認知度を上げられる

企業アカウントを活用することで、ブランドの認知度向上が期待できます。インスタグラムはビジュアル中心のSNSであり、写真や動画を使って商品・サービスの魅力を伝えられるため、視覚的な訴求力が向上するのが魅力です。

また、ハッシュタグやリール機能を活用することで、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすくなります。さらに、インスタグラム広告を利用すれば、ターゲット層を細かく設定し、効率的にブランドの露出を増やせるでしょう。こうした施策を通じて、企業の存在をより多くの人に知ってもらうことが可能です。


見込み客との接点を増やせる

企業アカウントを活用すると、見込み客との接点を増やせます。コメントやDM機能を使ってユーザーと直接コミュニケーションが取れるため、顧客との距離を縮められるのが特徴です。

また、ストーリーズのアンケート機能や質問スタンプを利用すれば、フォロワーの意見を集め、ニーズを把握することも可能です。

さらに、Instagramショッピング機能を活用すれば、投稿やストーリーズから直接商品ページへ誘導し、購買につなげることもできます。インスタグラムを通じた積極的な交流が、顧客との関係構築に役立つでしょう。


Instagramインサイトで分析ができる

企業アカウントでは、インサイト機能を利用し、投稿のパフォーマンスを詳細に分析できます。インサイトデータとは、リーチ数やフォロワーの属性、エンゲージメント率などを確認できる分析ツールです。

このデータを活用することで、どの投稿が反響を得られたかを把握し、次の施策に生かせます。例を挙げると、投稿の時間帯やコンテンツの種類ごとにエンゲージメント率を比較し、より効果的な投稿戦略を立てることが可能です。こうしたデータ分析を行うことで、運用の効率を高め、より多くのユーザーにリーチできるようになります。


デメリット

企業アカウントは多くのメリットがある一方で、通常の個人アカウントとは異なる制約もあります。企業アカウントに切り替える際に知っておくべき制限や課題を解説します。


アカウントを非公開にできなくなる

企業アカウントに変更すると、アカウントを非公開にすることができなくなります。個人アカウントでは「非公開設定」を選択すれば、フォロワー以外には投稿を表示しないようにできますが、企業アカウントではこの機能が利用できません。

限定されたコミュニティ向けの運用を考えている場合は、この制限は大きな課題となるでしょう。すべての投稿が一般に公開されるため、慎重な情報管理が求められます。


音楽の利用が制限される

企業アカウントでは、リールやストーリーズで利用できる音楽に制限があります。特に「衣料品」や「ショッピング・小売」などの商業カテゴリに設定した場合、商用利用不可の音源が使えなくなる点には注意が必要です。

しかし、ビジネス利用向けに許可された音源も豊富に提供されており、それらを活用することで自社の雰囲気にマッチしたコンテンツを作成できます。音楽の制限を事前に把握し、適切な活用方法を検討しましょう。


企業アカウントの作り方

企業アカウントの作成はそれほど難しくありませんが、ビジネス向けの設定が必要になります。ここでは、具体的な手順を分かりやすく解説し、スムーズに運用できる設定方法を紹介します。


1. Instagramアカウントを作成する

企業アカウントの作成は、個人アカウントと同じ手順で行えます。まず、インスタグラムの新規登録画面からアカウントを作成しましょう。登録時に必要な情報は以下の通りです。


・電話番号もしくはメールアドレス

・生年月日

・アカウント名

・パスワード

・ユーザーネーム(@に続く英数字のID)

アカウント名やユーザーネームは後から変更できますが、フォロワー獲得後の修正は混乱を招く可能性があるため、最初からブランド名や企業名で設定するのがおすすめです。企業アカウントの作成自体は特別な手順が不要なため、スムーズに登録できます。


2. ビジネスアカウントに切り替える

作成したアカウントは初期設定では「個人アカウント」になっています。企業アカウントとして運用するには「ビジネスアカウント」へ切り替えましょう。

  1. 「プロフィール」または右下にあるプロフィールのアイコンをタップして、プロフィールのページに移動する
  2. 「プロフィールを編集」をタップ
  3. 「プロアカウントに切り替える」をタップ
  4. カテゴリを選んで「ビジネス」をタップ

これでビジネスアカウントへの切り替えが完了します。ビジネスアカウントになると、ビジネス向けの機能を利用できるようになります。

参照:Instagramでビジネスアカウントを設定する方法 | Instagramヘルプセンター


3. プロフィールを設定する

ビジネスアカウントに切り替えたら、プロフィールを整えましょう。設定する項目は以下の通りです。

・プロフィール画像:企業ロゴやブランドアイコン

・アカウント名:ブランドや企業名を明記

・カテゴリ:ビジネスの業種や施設の種類などの設定

・自己紹介文:事業内容やブランドの特徴を簡潔に

・ウェブサイト:公式サイトやECサイトのURLを掲載

・連絡先オプション:電話番号や住所、メールアドレスを掲載可能

ビジネスカテゴリの選択は、ユーザーの検索リーチに関係するため重要です。自己紹介文は、アカウントの魅力を伝える重要な要素なので、わかりやすく簡潔にまとめることが大切です。公式サイトのリンクや連絡先を設定すると、ユーザーがスムーズにアクセスできるようになります。


4. ビジネスの公開情報を設定する

プロフィールの設定が完了したら、ビジネスの公開情報を整えましょう。主な設定項目は以下の通りです。

・ページ:Facebookと連携すると投稿の管理がしやすくなる

・プロフィール表示:プロフィールのカテゴリと連絡先情報の表示・非表示を選択


5. 運用前に必要な設定を完了させる

企業アカウントの運用を開始する前に、セキュリティと適切な情報管理のための重要な設定を済ませましょう。誤投稿の防止やセキュリティが強化でき、安心して情報発信できるようになります。以下の設定を事前に確認しておきましょう。


シェア設定

シェア設定とは、インスタグラムの投稿をFacebookにも同時に投稿できる機能です。企業アカウントの場合は誤投稿を防ぐためにも、シェアを一度オフにしておくと安心です。

設定方法は、インスタグラムの「プロフィールを編集」→「ビジネスの公開情報」の「ページ」→「Facebookをリンクまたは作成」で「次へ」の順に進みます。「Facebookにログイン」からリンクしたいページを選択したら完了です。
自動的にすべての投稿をシェアしたい場合は、「プロフィール」→右上のメニューから「アカウントセンター」→「プロフィール間のシェア」→「シェア元」→「シェア先」の順に進み、[Your Instagram Posts]のボタンをオンにします。

参照:InstagramアカウントをFacebookページにリンクする | Metaビジネスヘルプセンター

Instagram投稿をFacebookにシェアする | Instagramヘルプセンター

二段階認証

二段階認証は、アカウントのセキュリティを強化するために欠かせない設定です。パスワードだけでは不正アクセスを完全に防ぐことは難しく、乗っ取りのリスクがあります。特に企業アカウントが乗っ取られると、ブランドの信頼性に大きな影響を及ぼすため、万全の対策が必要です。

SMS認証や認証アプリを利用して、ログイン時に追加の確認手順を設けましょう。画面左下の「その他」→「設定」→「アカウントセンターでもっと見る」→「パスワードとセキュリティ」→「二段階認証」から設定できます。アカウントにアクセスできるユーザーを制限し、定期的にセキュリティ状況を見直すことも重要です。

参照:二段階認証でInstagramアカウントの安全を確保する | Instagramヘルプセンター


最低年齢の設定

特定の年齢以下のユーザーがアカウントを閲覧できないように制限をかけることが可能です。企業が提供する商品やサービスによっては、適切な年齢制限が必要になる場合があります。例えば、お酒関連の企業は、法令に基づいた年齢制限を設けることが求められます。


最低年齢の設定は、「プロフィール」→右上のメニューから「ビジネスツールと管理」→「最低年齢」から行えます。適切な設定を行うことで、企業の責任を果たし、信頼を維持することにつながるでしょう。

参照:Instagramアカウントに年齢制限を設定する | Metaビジネスヘルプセンター

企業アカウント運用の注意点

企業アカウント運用の注意点

企業アカウントを効果的に運用するためには、いくつかの重要な注意点があります。適切な運用を心がけて、リスクを最小限に抑えましょう。


ユーザーネームを頻繁に変えない

ユーザーネームは変更可能ですが、頻繁に変更することは避けましょう。短期間に何度もユーザーネームを変更すると、インスタグラムからスパム行為とみなされることがあります。これが原因で、ユーザーネームの変更ができなくなったり、アカウントが停止されたりするリスクも考えられます。

もしもユーザーネームを変更する際は、しっかりと計画を立てて一度で済ませるようにしましょう。以前のユーザーネームが悪用されることもあるため、大幅な変更は避けたり、新しい名前にかっこ付で以前の名前も併記したりするとよいかもしれません。


運用マニュアルを作成し炎上対策をする

企業アカウントでのトラブルや炎上を防ぐためには、運用マニュアルの作成が重要です。ユーザーとのコミュニケーション方法や、緊急時の対応方法を明確にしておきましょう。特に、ユーザーの疑問点や不適切な投稿に対する迅速な反応は、アカウントを健全に運用する上で欠かせません。

定期的にマニュアルを見直し、スタッフ全員が共通の指針に基づいて運用することが重要となります。

▶︎あわせて読みたい:企業のためのSNS炎上対策を解説


インスタグラムの利用規約を守る

利用規約は、アカウント運用において守るべき重要なガイドラインです。著作権、プライバシー、コンテンツの適切な使用など、多岐にわたる規定を遵守することが求められます。違反した場合、アカウントの一時停止や削除など、深刻な結果を招く可能性があります。

常に最新の利用規約を確認し、企業としての社会的責任を果たしながら、適切なコンテンツ戦略を立てることが大切です。


企業アカウント運用成功のコツ

企業アカウントを効果的に運用するためには、戦略的なアプローチが不可欠です。効果的な運用のためのポイントを解説します。


▶︎あわせて読みたい:企業のSNS運用とは?始め方やポイント、成功事例をわかりやすく解説


運用目的を明確にする

SNS運用を成功させるためには、まず「何を目的に運用するのか?」をはっきりさせることが重要です。

ブランド認知を高めるためには多くの人の目に留まる内容が、集客や売上向上を狙う場合は商品の魅力を伝える投稿が求められます。企業のファンを増やしたいなら、共感を呼ぶコンテンツやストーリーが必要です。

目的が明確でないと投稿内容がブレて、エンゲージメントが低下してしまいます。運用目的を明確にし、目標に合ったコンテンツ作成を行うことで、より効果的に運用できます。

ターゲットの設定を行う

「誰に向けて発信するのか?」というターゲットをしっかりと設定することも重要です。

訴求したい層の、年齢や性別、趣味やライフスタイルを設定します。インサイト機能を使って、フォロワーの特徴をつかんだ上で設定するのも有効な方法です。

ターゲットが設定できたら、ブランドのトーンや投稿時間帯などもターゲットに合わせると効果的でしょう。

SNS運用代行・ツールの活用も検討する

SNSの運用には専門的なスキルと時間が必要です。そのため、プロのサポートや専門ツールの活用を検討するとよいでしょう。

運用代行サービスを利用すれば、戦略的なコンテンツ制作や詳細な分析が可能になります。また、SNS管理ツールを使えば、投稿のスケジュール管理やエンゲージメントの分析が簡単になり、より効果的な運用が実現できます。


専門家のサポートを受けることで、効率的に成果を上げられるでしょう。

▶︎あわせて読みたい:SNSの運用代行とは?依頼するメリット・デメリット

▶︎Meltwaterのソーシャルメディアマネジメント(SNS管理ツール)

企業アカウントでエンゲージメント率を伸ばす戦略

エンゲージメント率とは、投稿に対してどのくらいの反応があったかを測るものです。インスタグラムのエンゲージメント率には、特に決まった公式はありませんが、投稿の表示回数やフォロワー数に対して、「いいね!」・コメント・保存などの数の割合を導き出すのが一般的です。エンゲージメント率が高いと、ユーザーやフォロワーとのつながりが強いということになります。

インスタグラムの企業アカウントでエンゲージメント率を伸ばすには、以下のような方法があります。

・企業アカウントでの投稿

自社のSNSアカウントで投稿し、ユーザーとのコミュニケーションを深めます。コメントなどでリアルな声を収集してサービス改善に活用できます。運用体制を整え、炎上リスクに備えることも重要です。

・Instagram広告

Instagram広告は、フィード、リール、ストーリーズに広告を自然に表示し、ターゲットを絞った配信が可能です。Facebookでの広告やクリエイターの投稿なども、Instagram広告として活用できます。魅力的なクリエイティブで目を引き、効果的な広告運用が求められます。

・キャンペーン

ユーザー参加型のキャンペーンで、ユーザーの関与を促進します。フォローやハッシュタグ付きのコメントといった参加条件を設けるのがポイントです。魅力的な特典を用意し、参加意欲を高めましょう。

・インフルエンサーマーケティング

影響力のあるインフルエンサーに投稿を依頼し、インフルエンサーのフォロワーにアプローチします。フォロワーはインフルエンサーに信頼があるため効果的に認知拡大が可能ですが、ステルスマーケティングにならないように注意が必要です。

・ソーシャルリスニング

ユーザーの投稿を分析し、商品の評判からニーズを把握します。率直な声を集めて、サービス改善や市場動向の把握に役立てられます。

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【業界別】企業アカウントの成功事例6選

SNSを活用してマーケティングを行う際は、業界ごとに異なる戦略が求められます。ここでは、飲食・アパレル・観光など、異なる業界の成功事例を紹介し、各企業がどのようにインスタグラムを活用しているのかを解説します。

飲食業界:スターバックス コーヒージャパン

スターバックスは、メニューやグッズの写真・動画を中心にインスタグラムに投稿しています。ショッピング機能を活用し、コーヒー豆やグッズの販売も並行して行っています。

季節ごとにテーマカラーを出し、視覚的に魅力的なコンテンツを提供している点は参考になるでしょう。また、コーヒーにまつわる2択の質問を投げかけたり、ライブ配信で商品を紹介したりするなど、ファンとのつながりを深めているのも特徴です。

アパレル業界:BEAMS

BEAMSは日本を代表するセレクトショップで、商品紹介、コラボ情報、イベント告知などを頻繁に投稿しています。

BEAMSのアカウント運用で参考になるのは、ブランドの広がりを作っている点です。関連ブランドをすべてタグ付けしたり、新商品のプロモーションでは、他のブランドと連携して投稿したりすることで、より多くのフォロワーをターゲットにできます。

エンタメ業界:teamLab

デジタルアート集団のteamLabは、投稿を通じて体験型アートイベントの魅力を伝えています。施設内でのユニークな体験を動画で紹介することで、ユーザーの関心を引きつけ、実際に施設へ足を運びたくなるような興味を喚起しているのが特徴的です。

teamLabの成功のポイントは、スマホ全画面で楽しめる没入感のある動画を活用して、視覚的に非日常的なアート体験を提供している点でしょう。施設の魅力をしっかり伝え、ユーザーに来館を促す工夫が光ります。

観光業界:楽天トラベル

楽天トラベルは、インスタグラム上で全国各地の名所を紹介しています。また、フォトコンテスト形式のキャンペーンも定期的に行い、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を促進しています。ユーザーは「#楽天トラベル絶景宿」など指定のハッシュタグを付けて投稿し、受賞者には宿泊クーポン券や豪華ホテルの無料宿泊券などがプレゼントされる仕組みです。

賞を作ることによりユーザーの参加を促し、ユーザー目線の旅行の魅力を発信しています。多くの写真が集まることでアカウントの内容が充実し、旅行需要の喚起につなげている事例です。

ホテル業界:コンラッド大阪

ヒルトンホテル系列のコンラッド大阪は、インスタグラム上で客室や料理、イベントなどの画像を投稿しています。海外向けに英語も併記して情報を発信しています。

特に注目すべきは、プレゼントキャンペーンの活用です。宿泊券や食事券を賞品とし、指定ハッシュタグをつけた投稿を促すことで、多くのUGCが生まれています。マスコットの「コンラッド・ベア」をプレゼントするキャンペーンもあります。ユーザーとのコミュニケーションを重視し、ホテルブランドの魅力を効果的に伝えている事例といえるでしょう。

BtoB業界:アスクル株式会社

オフィス用品通販のアスクルは、インスタグラムを活用して商品を紹介しています。文具だけでなく、梅雨時期には除湿アイテムを紹介するなど、オフィスで快適に過ごすための商品も投稿しているのが特徴です。

また、入社式や社内の部活動などの様子も投稿されており、ユーザーに親近感を持ってもらったり求人応募のハードルを下げたりする効果も期待できます。BtoB企業でも参考になるSNS運用の事例です。

まとめ|企業アカウントを最大限に活用しよう

インスタグラムの企業アカウント運用を成功させるには、目的の明確化、ターゲット設定、データ活用といった施策が不可欠です。自社アカウントでの投稿に加え、SNS広告やキャンペーン、インフルエンサーマーケティングを活用することで、より効果的にアカウントを成長させられます。

効果測定を行うには、専用のマーケティングツールの活用が重要です。Meltwaterでは、SNS運用の分析に適したツールを提供しています。SNS上の膨大なユーザーの声を収集し、数値やグラフで可視化することで、戦略的な運用が可能です。

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この記事の監修者:

山﨑伊代(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

大学卒業後、新規顧客開拓セールスコンサルタントとしてMeltwater Japan株式会社入社。
食品・生活用品・エンタメ・自動車・機械・学校法人等多種多様な企業・団体の広報・マーケティング部門のデジタル化並びにグローバル化をMeltwaterのソリューションを通して支援。 2016年~2018年グローバルセールスランキング首位。 趣味は山登りとビデオゲーム。

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