エンゲージメント率はSNS運用において重要になる指標です。
しかしマーケティングに携わる方の中には、エンゲージメント率について「よく理解できていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、エンゲージメント率の意味や重要な理由、主要なSNSにおける計算方法について解説します。
SNS・業界別の平均エンゲージメント率やエンゲージメント率を高めるポイント、分析における注意点についてもご紹介します。
エンゲージメント率とは?
SNS運用でエンゲージメント率が重要な理由
【SNS別】エンゲージメント率の計算方法
【SNS別】平均エンゲージメント率
エンゲージメント率を向上させる8つのポイント
エンゲージメント率を分析する際の注意点
まとめ
エンゲージメント率とは?
エンゲージメント率とは「SNS上の投稿に対して、どれくらいの反応があったのか」を測る指標のことを指します。
そもそもエンゲージメントは「約束」や「関与」といった意味を持つ言葉で、ビジネス業界で「興味をもって関与すること」といった意味合いで使われ始めました。
SNS上でのエンゲージメント率は、投稿に対するSNSユーザーの興味や関心度を測る指標として活用されています。投稿を見た人のなかで、どれだけ「いいね」や「リポスト」などに反応をしたかを見るのです。
各SNSによって具体的な計算方法は異なりますが、基本的には以下の計算式で割り出します。
投稿に反応したユーザー数 ÷ 投稿を見たユーザー数 × 100 = エンゲージメント率
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SNS運用でエンゲージメント率が重要な理由
SNS運用でエンゲージメント率が重要な理由としては、以下の2点が挙げられます。
1. SNS投稿の影響力が分かりやすくなる
エンゲージメント率をSNS運用上の指標として活用することで、ユーザーに影響を与えた投稿がどのようなものか知ることができ、投稿内容の質が高まります。
SNSでもフォロワー数や表示回数など様々な指標がありますが、フォローの登録だけして投稿を全く見ていない場合や、少数の人が特定の投稿を何回も見ている場合などが考えられます。
エンゲージメント率はフォロワー数や表示回数、いいねの数、コメント数などユーザーの反応を総合的に加味するため、投稿を通してユーザーとどのくらいの交流が生まれたかがより正確に分かるのがメリットです。
どのような投稿でフォロワーが増えたのか、SNSページのどの部分がよく読まれているのかなど、ユーザーの動きも詳しく見えてきます。
▶あわせて読みたい :企業のSNS運用とは?始め方やポイント、成功事例をわかりやすく解説
2. ファンや売上の増加に直結する
エンゲージメント率の高さは、ファンや売上の増加に直結します。
エンゲージメント率が高いということは、それだけ自社や製品・サービスに対して関心を持ったユーザーが多いことを示しています。
そのためエンゲージメント率を高めていくことで、自社製品・サービスに強い愛着を持つファンを作ることは勿論、購買や売上の増加などにも繋がりやすいでしょう。
▶あわせて読みたい:企業がSNSを運用するメリットは?効果を最大化するツールも紹介
【SNS別】エンゲージメント率の計算方法
ここからは主要なSNS別に、エンゲージメント率の計算方法をご紹介します。
1. X(旧Twitter)
はじめにご紹介するのはX(旧Twitter)です。
X(旧Twitter)には以下のエンゲージメントがあります。
- いいね
- リポスト
- 返信
- フォロー
- ハッシュタグやリンクなどのクリック
- ポストからのプロフィール閲覧
- ポストの詳細表示のクリック
これらのエンゲージメント数については、各ポストの右下にある三本線のボタンをクリックすることで確認できます。
X(旧Twitter)のエンゲージメント率は、エンゲージメントの総数をインプレッション数(投稿が表示された回数)で割ることで算出することが可能です。
(エンゲージメント総数 ÷ インプレッション数)×100=エンゲージメント率
例えば、以下のようなエンゲージメント数とインプレッション数だったとしましょう。
- いいね:100
- リポスト:50
- 返信:10
- フォロー:10
- ポストの詳細表示のクリック:30
- インプレッション:1000
その場合のエンゲージメント率は以下のようになります。
(200 ÷ 1000)×100 = エンゲージメント率 20%
2. Instagram
続いてInstagramにおけるエンゲージメント率の計算方法を確認していきましょう。
InstagramはXとは異なり、エンゲージメント率を定義していませんが、基本的にはエンゲージメントとなるアクション数を閲覧数で割るという計算に違いはありません。
Instagramにおけるエンゲージメントは、インタラクションと呼ばれており、以下のような項目が挙げられます。
- いいね
- コメント
- シェア
- 返信
- 投稿の保存
これらのインタラクションを確認するには、Instagramのビジネスアカウントかクリエイターアカウントが必要になります。
閲覧数にはリーチ数(投稿を見た人の数)やインプレッション数(投稿が表示された回数)といった数値がありますが、Instagramの場合はフォロワー数を閲覧数として扱うケースもあります。
{インタラクション総数 ÷ (リーチ数 or インプレッション数 or フォロワー数)}×100= エンゲージメント率
どの指標を分母に用いるかは企業や状況によって異なりますが、ここではフォロワーを分母として計算してみましょう。
例えば以下のインタラクション数とフォロワー数であったとします。
- いいね:100
- コメント:50
- シェア:30
- 返信:20
- 投稿の保存:50
- フォロワー数:2000
その場合のエンゲージメント率は以下のように算出します。
(250 ÷ 2000)×100 = エンゲージメント率 12.5%
参考:Instagramヘルプセンター Instagramインサイトについて
3. Facebook
次にご紹介するのはFacebookです。
Facebookのエンゲージメントとして挙げられるのは、以下の指標です。
- いいね
- コメント
- シェア
- 写真やリンクのクリック
Facebookのエンゲージメント率は、投稿を見た人数(リーチ数)の内、上記いずれかのエンゲージメントの行動を取った人の割合を算出することで得られます。
同じユーザーが複数のエンゲージメントを取った場合は、1つのエンゲージメントとしてカウントするという点は留意しておきましょう。
(エンゲージメントの行動をとった人数 ÷ 投稿リーチ数)×100 = エンゲージメント率
Facebook投稿に対して、5人のユーザーが見た場合のエンゲージメント率を計算してみましょう。
- ユーザーA:「いいね」とコメントを実施
- ユーザーB:投稿が表示されただけで、特にアクションを起こさず
- ユーザーC:投稿が表示されただけで、特にアクションを起こさず
- ユーザーD:「いいね」に加えて投稿のシェアを実施
- ユーザーE:投稿の画像をクリック
この場合、投稿リーチ数は5です。
エンゲージメントの総数はカウントせず、何かしらエンゲージメントの行動を取った人数をカウントするため上記例では3人となり、以下のようにエンゲージメント率が算出されます。
(3 ÷ 5)×100 = エンゲージメント率 60%
参考:Metaビジネスヘルプセンター Facebookのページインサイトについて
4. TikTok
TikTokにおけるエンゲージメント率の計算方法についても確認しておきましょう。
TikTokのエンゲージメントとなるのは、以下の指標です。
- いいね
- コメント
- シェア
これらのエンゲージメント総数をビュー(動画再生回数)の総数で割ることで、エンゲージメント率を算出します。
(エンゲージメントの総数 ÷ ビュー数)×100 = エンゲージメント率
例えば以下のようなエンゲージメントとビュー数の投稿があるとします。
- いいね:30
- コメント:20
- シェア:50
- ビュー数:1000
この場合のエンゲージメント率は以下のとおりです。
(100 ÷ 1000)×100 = エンゲージメント率 10%
参考:About Engagement Audiences | TikTok Ads Manager
5. YouTube
次にご紹介するのはYouTubeのエンゲージメント率の計算方法です。
YouTubeにおいて、エンゲージメントの指標として扱うのは主に以下の通りです。
- 視聴回数
- 高評価
- 低評価
- チャンネル登録者数
エンゲージメント率を出す場合は、「高評価数」と「コメント数」の総数を再生回数で割って導き出すのが一般的です。
(高評価数+コメント数)÷ 再生回数 ×100 = エンゲージメント率
例えば高評価数が100かつ、コメント数が500で、再生回数が10000回の動画のエンゲージメント率は以下のように求められます。
{(100+500)÷10000}×100 = エンゲージメント率 6%
参考:YouTubeヘルプ エンゲージメント指標のカウント方法
6. LINE
LINEのエンゲージメント率の計算方法についても確認しておきましょう。
LINEのLINE VOOM(旧タイムライン)におけるエンゲージメントには、以下のような指標が挙げられます。
- クリック
- いいね
- コメント
- シェア
これらのエンゲージメントの総数を、投稿の表示回数であるインプレッション数で割ることで、エンゲージメント率を算出します。
(エンゲージメント総数 ÷ インプレッション数)×100 = エンゲージメント率
例として、以下のエンゲージメントとインプレッションであった場合のエンゲージメント率を求めてみましょう。
- クリック:20
- いいね:50
- コメント:10
- シェア:20
- インプレッション:1000
上記の場合、以下のようにエンゲージメント率が算出できます。
(100 ÷ 1000)×100 = エンゲージメント率 10%
参考:SNSのエンゲージメント率とは?計算式や割合を最大化するコツも紹介 デジコ
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【SNS別】平均エンゲージメント率
ここからは、Rival IQ社が発表している「2023 年ソーシャル メディア業界ベンチマーク レポート」のデータを引用して、SNS別・業界別に平均エンゲージメント率を見ていきましょう。
1. X(旧Twitter)
X(旧Twitter)の平均エンゲージメント率は「0.035%」です。
業界別平均は以下のようになっています。
業界 | 平均エンゲージメント率 |
---|---|
アルコール飲料業界 | 0.018% |
金融業界 | 0.038% |
飲食業界 | 0.040% |
健康・美容業界 | 0.040% |
飲食業界 | 0.019% |
高等教育業界 | 0.058% |
インテリア業界 | 0.015% |
インフルエンサー業界 | 0.044% |
メディア業界 | 0.009% |
NPO業界 | 0.050% |
小売業界 | 0.022% |
スポーツ業界 | 0.078% |
IT技術・ソフト開発業界 | 0.037% |
旅行業界 | 0.032% |
2. Instagram
Instagramの平均エンゲージメント率は「0.47%」となっています。
業界別平均は以下のとおりです。
業界 | 平均エンゲージメント率 |
---|---|
アルコール飲料業界 | 0.47% |
ファッション業界 | 0.25% |
金融業界 | 0.34% |
飲食業界 | 0.47% |
健康・美容業界 | 0.24% |
高等教育業界 | 2.58% |
インテリア業界 | 0.22% |
インフルエンサー業界 | 0.81% |
メディア業界 | 0.53% |
NPO業界 | 0.63% |
小売業界 | 0.19% |
スポーツ業界 | 1.49% |
IT技術・ソフト開発業界 | 0.50% |
旅行業界 | 0.47% |
3. Facebook
Facebookにおけるエンゲージメント率の平均は「0.060%」となります。
業界別の平均エンゲージメント率は以下をご確認ください。
業界 | 平均エンゲージメント率 |
---|---|
アルコール飲料業界 | 0.09% |
ファッション業界 | 0.02% |
金融業界 | 0.04% |
飲食業界 | 0.04% |
健康・美容業界 | 0.03% |
高等教育業界 | 0.15% |
インテリア業界 | 0.03% |
インフルエンサー業界 | 0.20% |
メディア業界 | 0.04% |
NPO業界 | 0.07% |
小売業界 | 0.03% |
スポーツ業界 | 0.24% |
IT技術・ソフト開発業界 | 0.04% |
旅行業界 | 0.09% |
4. TikTok
TikTokの平均エンゲージメント率は「5.69%」です。
業界別に見ると以下のようなエンゲージメント率となっています。
業界 | 平均エンゲージメント率 |
---|---|
アルコール飲料業界 | 3.89% |
ファッション業界 | 4.04% |
金融業界 | 7.41% |
飲食業界 | 6.84% |
健康・美容業界 | 2.63% |
高等教育業界 | 16.26% |
インテリア業界 | 5.65% |
インフルエンサー業界 | 3.08% |
メディア業界 | 5.32% |
NPO業界 | 7.36% |
小売業界 | 4.09% |
スポーツ業界 | 9.18% |
IT技術・ソフト開発業界 | 4.54% |
旅行業界 | 7.43% |
エンゲージメント率を向上させる8つのポイント
続いてエンゲージメント率を向上させるポイントを8つご紹介します。
1. ペルソナの設定
SNS運用を行う際、どういったユーザーにリーチしたいのかを明確にすることで、投稿するコンテンツや情報の精度を高め、エンゲージメント率も向上させることができます。
ユーザー像を明確にする上で役立つ手法がペルソナの設定です。
ペルソナとはターゲットとするユーザーの人物像を詳細化したもので、年齢や性別、家族構成といった基本的なプロフィールに加えて、以下のような項目を具体化させて設定します。
- 趣味
- 価値観
- 休日の過ごし方
- 活用しているデバイス
- 利用しているSNS
- SNSを利用するタイミング
- 読んでいる雑誌
- 見ているテレビ番組
上記のような項目を含めて詳細化していくことで、本当に存在するかのような人物像を作っていくのです。
詳細化したペルソナを基に、どういった投稿やコンテンツを求めているのかを検討することで、エンゲージメント率を高めていくことができるでしょう。
2. ユーザーが求めている情報を継続的に発信する
エンゲージメント率を高めるには、ユーザーが求めている情報を継続的に発信する必要があります。
ユーザーの誰一人として求めていないような情報やコンテンツを発信しても、投稿への反応は得られません。
それどころか「不要な情報ばかり投稿する企業」といったレッテルを貼られてしまうリスクがあります。
ユーザーのニーズを深いレベルで分析し、ユーザーの求めている情報を発信することで、はじめてユーザーの関心を引き、エンゲージメント率を高めていくことができるのです。
3. ユーザーとの積極的なコミュニケーションを図る
エンゲージメント率を高める上で、SNS上で積極的にユーザーとコミュニケーションを図ることもポイントになるでしょう。
ユーザーからの反応に対してリアクションを行うと、ユーザーとの関係性を深めることができます。SNS上でのやり取りをユーザーに楽しんでもらえれば、次の投稿にも反応してくれるかもしれません。
またユーザーとのコミュニケーションを通じ、どういった情報が求められているのかを分析することで、エンゲージメント率の向上に繋げることができるでしょう。
4. 過去の投稿やデータを分析する
過去の投稿やデータを分析することで、エンゲージメント率の向上に繋げることが可能です。これまでのSNS上の運用を振り返り、過去に投稿した内容やそのエンゲージメント率を分析することで、エンゲージメント率の高い投稿の傾向を把握できます。
これらの傾向を踏まえて、投稿内容を検討・配信することで、エンゲージメント率の向上が期待できるでしょう。
ただし過去と現在では環境やユーザーの思考も異なる可能性があるため、必ずしも過去の傾向が当てはまるとは限りません。
5. 画像や動画の活用
画像や動画を活用するのも、エンゲージメント率向上には欠かせません。
先にご紹介した各SNSの平均エンゲージメント率からもわかるように、テキストや画像の投稿が中心となるFacebookやTwitterと比較して、動画投稿が中心のTikTokの平均エンゲージメント率はおよそ100倍も高い傾向にあります。
平均エンゲージメント率に差がある要因には、ユーザー層の違いといった要素もありますが、動画というコンテンツがエンゲージメントを生みやすいのは明らかです。
また、画像メインのInstagramも、FacebookやTwitterと比較すると約10倍ものエンゲージメント率があります。
そのためエンゲージメント率を高めるには、テキストだけでなく、画像や動画も積極的に活用していくことをおすすめします。
6. 投稿日時の工夫
エンゲージメント率に影響を与える要因は、投稿内容だけではありません。
投稿する日や時間帯も関係があります。
例えば学生をターゲットとして平日に投稿を行う場合、日中から夕方にかけては学業や部活動に勤しんでいるケースが多いため、通学の時間帯や就寝前などのタイミングが適していると言えるでしょう。
このようにペルソナが「どういったタイミングでSNSを見ているのか」を考察した上で、最適と思われるタイミングでの投稿が必要になるのです。
7. ハッシュタグの活用
エンゲージメント率の向上を目指す上で、ハッシュタグ機能の活用も大きなポイントになるでしょう。
ハッシュタグとは「#○○」と記載されるもので、投稿の検索時に使用するキーワードのことです。投稿の中に付けると、そのハッシュタグで検索された際、該当の投稿が見つかりやすくなります。
投稿に関連性のあるハッシュタグを複数用いることで、検索で見つけてもらえる可能性が高くなるでしょう。またハッシュタグを活用することで、フォロワー以外のユーザーの目に触れるようになります。
閲覧するユーザーの母数が多ければ多いほど、投稿へ反応を示してくれるユーザーが現れる可能性も高くなるため、エンゲージメント率の向上も見込まれるのです。
8. トレンド分析
トレンド分析もエンゲージメント率向上にとって重要なポイントになります。
トレンドは数多くのSNSユーザーが関心を示しているテーマであるため、トレンドを分析し投稿に活かすことで、エンゲージメント率の向上に繋げることが可能です。
トレンドを上手く取り入れた投稿は、拡散されるスピードが比較的速い傾向にあり、いわゆる「バズる(SNSで話題になる)」可能性もあります。
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エンゲージメント率を分析する際の注意点
最後にエンゲージメント率を分析する際の注意点についてご紹介します。
1. エンゲージメント率が高いから良いとは限らない
エンゲージメント率は、SNS上のユーザーの反応を示す指標ですが、この反応の中にはポジティブなものもあれば、当然ネガティブなものも含まれます。
エンゲージメント率自体は高くとも、内容にネガティブなものが多ければ、売上やファンの増加どころか、イメージの悪化などに繋がりかねません。
そのためエンゲージメント率を分析する際は、単純な数値だけを追うのではなく、内容も含めてチェックしていく必要があるでしょう。
2. 効果が出るまでに時間がかかる
エンゲージメント率を高めていくには、相応の時間がかかります。たまたま投稿内容がバズって、高いエンゲージメントが得られる可能性もありますが、一過性のものであればエンゲージメント率は上がりません。
ペルソナの策定や投稿の分析を通じて、ユーザーの求める投稿を継続して行い、改善と効果検証のサイクルを地道に回していくことが求められるのです。
これらの長期的な取り組みを通じて、はじめて投稿全体の平均エンゲージメント率を高めていくことができます。
3. フォロワー数と比例しないケースがある
エンゲージメント率はフォロワー数と比例するとは限りません。
確かにフォロワーが多ければ、その分投稿に触れてもらえる機会も多くなるため、エンゲージメント率も高くなる可能性はあります。
しかし「とりあえずフォローしているだけ」といったような関心の薄いフォロワーや、SNSにほとんどログインしない非アクティブなフォロワーの占める割合が多い場合、フォロワーの数が多くても、エンゲージメント率は高くなりません。
逆にフォロワーが少なくても、アクティブユーザーが大半を占めていたり、コアなファンであったりした場合は、エンゲージメント率も高くなります。
そのためエンゲージメント率を分析する際は、フォロワーの数だけでなく質にも注目することがポイントになるでしょう。
まとめ
今回はSNS運用におけるエンゲージメント率をテーマに解説してきましたが、いかがでしたか。エンゲージメント率を高めていくには、ユーザーのニーズや過去の投稿といった様々な情報の分析から、投稿内容の改善・効果検証など、地道な取り組みが必要になります。
時間はかかりますがエンゲージメント率を高めることができれば、SNSユーザーのファン化を促進するとともに、売上などの成果に繋げることも可能です。
ぜひこの記事を参考に、SNS運用におけるエンゲージメント率の把握や向上に取り組んでください。
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この記事の監修者:
山﨑伊代(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)
大学卒業後、新規顧客開拓セールスコンサルタントとしてMeltwater Japan株式会社入社。
食品・生活用品・エンタメ・自動車・機械・学校法人等多種多様な企業・団体の広報・マーケティング部門のデジタル化並びにグローバル化をMeltwaterのソリューションを通して支援。 2016年~2018年グローバルセールスランキング首位。 趣味は山登りとビデオゲーム。