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2024年のヒット予測

懐かしのあの流行語も!?2013年〜2023年のトレンドまとめ


岡田敬子

Dec 14, 2023

突然ですが、約5年前のトレンドを覚えていますか?

当時流行したアニメやゲームの名前を聞くと、なんだか懐かしい気持ちになるかもしれません。本記事では、2013年から2023年の10年間の人気検索キーワードトレンドをご紹介します。記事後半では、Meltwaterのトレンド予測ツールやGoogleトレンド等を活用した、2024年の最新トレンド予測と過去のトレンドを分析します。

2024年の最新トレンドを先取りして、ビジネスに活かしてみませんか?

2013年〜2023年で最も話題になったトレンドまとめ

Googleトレンドにおいて、2013年から2023年の過去11年間で各年の「急上昇ワード」をトップ20ずつ選出し、インフォグラフィックスにまとめました。矢印でスライドすることで、2023年から2013年まで遡って急上昇ワードをご覧になれます。

ここからは、各年に最も話題になった人気検索トレンドキーワードを上位5つずつご紹介していきます。中には、思わず「懐かしい!」と声を出してしまう検索キーワードや当時の流行語があるかもしれません。どんな検索キーワードが上位に上がっているのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

2013年:艦これ

2013年、話題の人気検索ワードは「艦(かん) これ」「ポケモンxy」「半沢直樹」「あまちゃん」が同率1位となりました。「艦これ」とは「艦隊これくしょん -艦これ-」の略で、艦隊育成シミュレーションゲームです。2位は「iphone5s」がランクイン。3位、4位には「mh4」「モンハン4」が並び、5位には「進撃の巨人」が続きました。上位にはゲーム関連ワードが並び、多くの人がゲームの最新情報を求めていることが分かります。

2014年:モンスト

2014年のトレンド首位は「モンスト(モンスターストライク)」。モンストはMIXI(ミクシィ)より2013年10月にリリースされて以来、株価が急上昇するなど脚光を浴びました。2位はディズニー映画「アナと雪の女王」がランクイン。アナと雪の女王は2014年作品別興行収入上位作品で、累計興収254億7,000万円を突破し、年間ベストワン作品となりました。3位には同年7月に発売されたニンテンドー3DS専用ゲーム「妖怪ウォッチ2(妖怪ウォッチ2元祖/本家)」、4位には「モンハン4g(モンスターハンター 4G)」、5位には「妖怪ウォッチ」が続きました。

2015年:モンハンクロス

2015年の最多人気検索ワードもゲーム関連が目立ちました。同年発売された「モンハンクロス(モンスターハンタークロス)」が首位に輝きました。2位は、PC版ブラウザゲームの「刀剣乱舞(とうけんらんぶ)」がランクイン。同年にはミュージカル化もされました。3位は任天堂より販売されたWii U(ウィー・ユー)用ソフト「スプラトゥーン (Splatoon)」。インクを塗りまくるという、遊べばすぐに理解できるシンプルなゲームで大きな反響を呼びました。4位には、同年リリースされた「iPhone 6s」、5位はジャーナリストの故「後藤健二」さんが並びました。

2016年:ポケモンgo

普段ゲームに関心がない人も、こぞって遊んだ人が多かった「ポケモンgo」が2016年の人気検索ワード首位を獲得しました。続いて同年、がんを公表した「小林麻央」さんが2位に、合わせて開設されたアメブロ「小林麻央ブログ」が5位にランクインし、彼女の病状に世間の注目が集まりました。3位は新海誠監督のアニメ「君の名は。」がランクイン。4位は10月にリリースされたニンテンドー3DS向けゲーム「ポケモンサンムーン(ポケットモンスター サン・ムーン)で、関連動画は1日で100万再生超を記録しました。

2017年:漫画村

首位は、2016年1月に大量のマンガが完全無料で閲覧できる海賊版サイト「漫画村」がランクインしました。現在サイトはすでに閉鎖されていますが、当時は著作権に関する違法性はもちろん、違法サイトに対するブロッキングも問題視されました。2位は、ドラゴンクエストシリーズ第11作目「ドラクエ11(ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて)」がランクイン。決め台詞「35億!」大ブレイクした芸人「ブルゾンちえみ」さんが3位に続き、同年1月から放映されたアニメ「けものフレンズ」が4位、5位は3月に発売された「ニンテンドースイッチ (Nintendo Switch)」がランクインしました。

2018年:フォートナイト

2018年の首位に躍り出た「フォートナイト (Fortnite)」は、2017年に米Epic Games社により発売されたオンラインゲームです。4種のモードからプレイでき、同年には売上が2億9,600万ドル(約325億円)に達し、欧米では社会現象にもなりました。2位にはNHK連続ドラマ「半分青い(半分、青い。)」がランクイン。1971年の高度成長期を舞台に、主演の永野芽郁さん演じる楡野鈴愛(にれの すずめ)が左耳の失聴を乗り越えるストーリーで、関東地区の平均視聴率は21.1%を記録しました。3位は、賀来賢人さん主演のヤンキー文化を描いたドラマ「今日から俺は(今日から俺は!!)」がランクイン。最終話の平均視聴率は12.6%で有終の美を飾りました。4位は同年、不祥事により事務所を退所した「山口達也」さん、5位は中国発TPSバトルロイヤルゲームの「荒野行動(こうやこうどう)」が続き、上位入りしました。

2019年:あなたの番です

2019年の検索ランキング首位は、日本テレビ系日曜ドラマ「あなたの番です」でした。主演は原田知世さんと田中圭さんで、新婚夫婦が殺人事件に巻き込まれていくミステリードラマ。最終話の平均視聴率は19.4%を記録しました。続いて、「ドラクエウォーク(ドラゴンクエストウォーク)」が2位にランクイン。ドラクエウォークは位置情報を利用したRPGで、リリース翌日にはApp Store (iOS)でのセールスランキングで首位を獲得しました。3位はアニメ「鬼滅の刃」で、同年4月から9月まで放送されました。「オリコン年間コミックランキング2019」では、作品部門で期間内売上1205.8万部を記録して首位を獲得。同年には映画版が上映、翌年には舞台版上演が続くなど、「鬼滅ブーム」が湧き起こりました。4位は「台風19号」で、静岡や関東、東北、新潟などでの記録的大雨により、各地に大きな爪痕を残しました。5位には俳優の「横浜流星」さんがランクイン。同年のTBSドラマ「初めて恋をした日に読む話」、通称「はじこい」を期に大ブレイクしました。

2020年:コロナウイルス

新型コロナウイルスによるパンデミックが起こった2020年、ランキング上位はほぼコロナ関連ワードが占めています。首位は「コロナウイルス」、次いで2位は「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」がランクイン。「あつまれ どうぶつの森」は3月に発売されたNintendo Switch用ゲームソフトで、コロナ禍による巣ごもり需要も相まって大ヒットを記録しました。3位は「コロナ」、4位は「東京 コロナ」、5位は「新型コロナウイルス」とコロナウイルス関連ワードが連なりました。

2021年:ウマ娘

2021年の首位は、スマートフォンゲーム「ウマ娘(ウマ娘 プリティーダービー)」でした。ウマ娘とは、競走馬を擬人化した「ウマ娘」を育成してレースでの勝利を目指すゲーム。2021年9月期は、売上高6,664億円、営業利益1,043億円を達成し、大ヒットを記録しました。2位もゲームが続き、3月に発売された「モンハンライズ(モンスターハンターライズ)」がランクイン。2021年ソフト売上ランキングでも235万693本を販売し、1位を獲得しました。3位は7月に公開された「東京リベンジャーズ」が続きます。同作はマンガ「東京卍リベンジャーズ」の実写版で、実写映画の動員ランキング年間1位を記録しました。4位は「コロナワクチン」、5位は同年、大谷翔平選手がMVPを獲得したことで賑わった「エンゼルス」が続きました。

2022年:ポケモンSV

2022年の首位に立ったのは「ポケモンSV(ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)」でした。ポケモンSVは11月に発売されたNintendo Switch用RPGゲーム。販売3日で世界販売総数1,000万本を達成しました。続く2位もゲーム関連ワードで、アクションRPG「エルデンリング (ELDEN RING) 」がランクイン。3位にはコロナ禍の規制緩和後に実施された観光需要喚起策の「全国旅行支援」、4位には2022年にロシアのウクライナ侵攻による「ウクライナ」が続き、5位にはNHK連続テレビ小説の「ちむどんどん」が上位に入りました。

2023年:ティアキン

2023年の首位は「ティアキン(ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム)」でした。同作はNintendo Switch用アドベンチャーゲームで、米ロサンゼルスで開催された 「The Game Awards 2023」でジャンル別表彰となる「Best Action/Adventure Game」を受賞しました。2位、3位には「チャットGPT」と「chatgpt」が連続で並び、多くの人々がチャットGPTに対して関心を集めたことがうかがえます。侍ジャパンが3大会ぶりに世界一に輝いた「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」が4位にランクイン。5位には中国で大ヒットしたパズルゲーム「スイカゲーム」がランクイン。日本では2021年にNintendo Switch版でリリースされましたが、ゲーム実況者の影響で今年、大反響を呼びました。

過去10年間で最も検索されたトピックは?

過去10年間の検索ワードランキングをカテゴリー毎で分析してみましょう。

Googleトレンドでは、各年特に検索数が上昇したワードである「急上昇ワード」をカテゴリー別にまとめています。

2013年から2023年を通じて最も検索が多かったワードが属すカテゴリーは、「ゲーム」でした。次いで話題になった有名人や著名人、スポーツ、マンガやアニメの順で検索数が多くなっています。特にゲーム関連では、例えばポケモンシリーズはおおむね3年周期で新作がリリースされているため、ファンの間では最新情報を入手するために検索数が増える傾向にあり、息の長いトレンドと言えるでしょう。

反対に、連続ドラマや映画関連、時事ニュースの関連ワードは変動制の高いカテゴリーと言えます。一定の時期が過ぎると、関連キーワードの検索数は減少傾向にあり、高い注目を集め続けることは難しいかもしれません。

2024年に来るトレンド予測

ここからは、2024年にヒットが期待されるトレンドをGoogleトレンドやMeltwaterの「エクスプロア <Explorer> 」、Google検索等を活用して、6つのカテゴリー別に予測、分析してみます。調査方法は以下の通りです。

  • Googleトレンドの各カテゴリー毎に、2023年に検索数が急上昇しているワードを収集し、2024年に流行する可能性のある要因を分析
  • Meltwaterの「エクスプロア」を使用して、Googleトレンドの「急上昇ワード」の関連ワードおよび関連するSNS投稿を検索
  • Googleトレンドにおける「急上昇ワード」および「エクスプロア」が提案する関連ワードが今後流行する可能性を過去の検索数の推移に基づき予想
  • 2024年に開催される大規模なイベントを検索し、2024年のヒット予測に反映

これらの情報をもとに、SEOやマーケティングの担当者が2024年の戦略を立てる際に有益な情報となるようにご活用いただければ幸いです。

Trend predections coming in 2024

ゲーム部門

過去10年のGoogleトレンドでも、多くのゲーム関連キーワードは上位入りしており、2024年以降もゲーム関連は注目作のリリースが期待されます。

  • スイカゲーム
    2023年にも上位入りした「スイカゲーム」は、11月に開催されたスイカゲームのオンライン大会に相まって9月から急上昇が確認されました。スイカゲームは海外でも配信が始まり、今後も注目が集まると予測されます。

  • ポケモン
    2024年以降も「Pokemon GO Tour:シンオウ地方-グローバル」や「ポケモンカードゲーム チャンピオンシップシリーズ2024」などのイベントが多々開催予定とされており、Meltwaterの「エクスプロア」でもX(旧ツイッター)のポケモン関連の投稿が多く、安定した人気を誇っています。

  • ゴブリンスレイヤー 
    テレビアニメ「ゴブリンスレイヤー」を題材にしたRPGゲーム「ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST」が2024年2月に発売されることが「東京ゲームショウ2023」にて発表されました。ゴブリンスレイヤーはオンラインコミュニティやブログ発信が強く、高い関心を集めています。

  • モンハン
    カプコンは12月、2025年にモンスターハンターの最新作をリリースすると発表しました。続報は2024年夏に発表するとしており、2024年はさらなる注目が集まることが予測されます。

スポーツ部門

2023年にはWBCをはじめ、国内外での日本人スポーツ選手の目覚ましい活躍が見られました。2024年には以下のトレンド予測が挙げられます。

  • パリ 2024 夏季オリンピック・パラリンピック

2024年7月26日から8月11日までフランス・パリで開催される夏季オリンピック。日本代表には、女子やり投げの北口榛花選手をはじめ、柔道の阿部一二三、阿部詩、角田夏実、新添左季選手らの出場が内定しています。新たに正式種目に追加されたブレイキンには、半井重幸(Shigekix)選手が出場内定しており、オリンピック関連のトレンドが予測されます。

  • UEFA EURO 2024

2024年6月から7月にかけてUEFA EURO 2024がドイツで開幕を迎えます。出場国23チームの予選は2024年3月までに行われ、高い注目が集まるでしょう。

  • WBSCプレミア12
    2024年11月より、第3回野球の国際大会である「WBSC(世界野球ソフトボール連盟)プレミア12」が日本で開催されます。日本は2019年に優勝を果たしています。今後、出場メンバーなどの最新情報が話題となるでしょう。

マンガ・アニメ

日本の代表的文化でもあるマンガ・アニメ関連ワードも、引き続きトレンド入りが大いに期待されます。中でもGoogleトレンドとMeltwater「エクスプロア」で検索数が上昇しているワードの中で、今後も注目されそうなワード・トピックは以下の通りです。

  • スカイ プリキュア
  • ひろがる スカイ プリキュア
  • ポケモン sv
  • ムービック
  • ブラックジャックドラゴンボール
  • ラグナクリムゾン
  • オーバーテイク

2024年には世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」が東京ビックサイトで開催されます。昨年の来場者は約10万人でしたが、コロナ禍を終え、2024年には会場規模を拡大しての開催となり、来場者の増大が見込まれます。

有名人・著名人

2023年に世間の注目を浴びた有名人・著名人の動向にも、引き続き関心が集まることが予想されます。

  • 羽生結弦選手
    2023年8月に結婚し、わずか3か月で離婚に踏み切った羽生選手。離婚報道後も各週刊誌がこぞって話題を取り上げており、熱狂的女性ファンが多いことから、今後も新恋人の情報や動向が取り上げられることが予測されます。

  • 大谷翔平選手
    2023年12月、大谷翔平選手はドジャースと10年総額7億ドル(約1,015億円)で契約に同意されました。10年契約という大型契約だけあって、2024年、大谷選手はますます脚光を浴びることでしょう。

ドラマ

ドラマ関連の検索数は過去と比較して減少傾向にあります。しかし反対に、見逃し配信の視聴は上昇傾向にあります。若者のテレビ離れが叫ばれていますが、見逃し配信はネット世代の若年層にもリーチできるため、引き続きドラマ関連ワードにも目が離せません。

  • 大奥
    2003年に菅野美穂さん主演で平均視聴率14.5%を記録した「大奥」が令和版となり1月より放送されます。徳川家治との政略結婚を強いられる倫子を演じるのは小芝風花さん、徳川家治役に亀梨和也さん、家治のライバル役となる松平定信役に宮舘涼太さんと、豪華キャストが勢ぞろいとなっています。

AI

GoogleトレンドおよびMeltwater「エクスプロア」の検索データに基づく予測では、今後も「Chat GPT」「生成AI」「画像生成AI」といったトピックが引き続き話題になると予想されます。

ChatGPTや生成AIは凄まじい勢いで進化を遂げており、2023年3月には岸田総理に対してChatGPTで作成した質問をし、ChatGPTが生成した答弁が披露される一幕もありました。

すでに企業で活用されているケースもありますが、反対に情報漏洩や著作権侵害などといったリスクもあり、今後も目が離せません。

Meltwater Explore extracts 2023 Generated AI trends

出典:Meltwater エクスプロアで抽出した2023年1月-12月7日の間の「生成AI」のメンション数

Meltwater Explore extracts 2023 generated Ai trends

出典:Meltwater エクスプロアで抽出した2023年1月-12月7日の間の「生成AI」の共起キーワード

まとめ

いかがでしたか?過去10年間のトレンドを振り返ってみると、現代は過去からは予想できなかった進化を遂げていると感じるかもしれません。2024年はすぐそこまで来ています。GoogleトレンドやMeltwaterの便利なツールを活用して、最前線の時代を先取りしてビジネス計画に活かしていきましょう。

出典:

シネマトゥデイ「2014年ナンバーワン映画は『アナと雪の女王』!250億円突破で2位に大差!

オリコン年間コミックランキング 2019

ファミ通.com【2021年ソフト売上ランキングTOP100】『モンハンライズ』が1位。『ポケモンBD・SP』もダブルミリオン達成で2位に。上位20作をスイッチ用ソフトが独占

任天堂株式会社

GAME watch 「【TGA2023】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は“ベストアクションアドベンチャー”受賞! GOTYを逃す

日本経済新聞「カプコン、モンハン最新作を25年発売へ 約4年ぶり

この記事の監修者:

岡田敬子 (Meltwater Japan マーケティングマネージャー)

武蔵野美術大学卒。グラフィックデザイナー・B2C領域のマーケティングで17年の経験を積む。2022年よりMeltwater Japan株式会社にて日本市場のマーケティングを担当し、「データに基づく意思決定」を後押しするMeltwaterソリューションの認知度向上のための施策に従事。

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