コンテンツへスキップ
logo
トレンド分析とは?メリットや分析方法、役立つツールを徹底解説

トレンド分析とは?メリットや分析方法、役立つツールを解説


宮崎桃

Jan 16, 2026

流行のサイクルが加速する現代において、次のヒット商品や施策をどう打つべきか悩んでいるマーケティング担当者もいるのではないでしょうか。

そこで不可欠なのが、客観的なデータに基づく「トレンド分析」です。

本記事では、トレンド分析のメリットや注意点、成功事例、役立つツールを解説します。感覚頼みの判断から脱却し、確度の高いマーケティング戦略を立案できるようにしましょう。

トレンド分析とは

トレンド分析とは

トレンド分析とは、SNSや口コミサイトのデータから消費者の生の声や市場の動向を把握し、将来の動きを予測する手法です。過去から現在までのトレンド(消費者の好みの傾向)を踏まえたうえで今後の動きを分析することで、自社商品の改善点や新たなニーズを掘り起こすことができます。

トレンド分析には以下のようなものが含まれます。

  • SNS分析:X(Twitter)やInstagramなどのユーザーの投稿から、商品への評価や要望を把握する
  • 競合分析:競合他社の製品やサービスへの反応を確認し、自社を差別化するためのヒントを得る
  • 市場調査:調査時点での市場のニーズを把握する

トレンド分析の最大の特徴は、将来の市場動向を予測する点にあります。トレンド分析を行う際は、投稿者の属性などを考慮しつつ、多角的に分析することが大事です。

トレンド分析で対象になるデータ

トレンド分析では、以下のデータが対象です。

  • SNS
  • 口コミ・レビューサイト
  • ニュースサイト
  • テレビ・ポッドキャスト

それぞれ詳しく解説します。

SNS

SNSは、消費者の生の声が集まる貴重なデータソースです。X(Twitter)やInstagramには、ユーザーの関心事や悩み、新商品発売日の反応、競合他社の商品への評価などがリアルタイムで投稿されています。これらの投稿を分析することで、消費者の嗜好やニーズをリアルタイムで把握できます。

ただし、SNSの投稿は他のユーザーと同調したいだけの投稿もあるため、分析の軸を事前に設定しておくことが、効果的なSNS分析のポイントといえるでしょう。

▶︎あわせて理解しておきたい:SOV(Share of Voice)とは?測り方・マーケティングや広告への活用法を解説


各SNSの特徴は以下の通りです。

SNS国内推定月間ユーザー数ユーザーの主な年齢層(2024年度)特徴
X(旧Twitter)6,800万人以上
(2025年5月時点)
10〜30代・短文テキストの共有が中心
・ニュースやトレンドの拡散が速く、リアルタイム性が高い
Instagram6,800万人以上
(2024年12月時点)
10〜50代・写真や動画の共有が中心
・ストーリーズやリール機能を活用したプロモーションが人気
Facebook2,600万人以上
(2019年7月時点)
30〜50代・実名登録制
・個人利用の他、企業のマーケティングツールとしても多く利用される
YouTube7,370万人以上
(2024年5月時点)
10〜60代・長尺動画の共有が中心
・エンタメから教育まで多種多様なジャンルのコンテンツが揃う
TikTok4,200万人以上
(2025年11月時点)
10〜20代・短尺動画の共有が中心
・ダンスとの相性がいい

口コミ・レビューサイト

口コミサイトや掲示板には、商品やサービスを実際に利用したユーザーの感想が集まります。レビューの中には、商品の長所や短所が具体的に書かれていることがあるので、自社の課題を発見したり、新たなニーズを見出したりする上で役立ちます。

特に、熱心なファンが集う掲示板では、企業では気づきにくい改善点を把握することが可能です。愛用者ならではの声に耳を傾けることが、商品力の向上につながるでしょう。

ただし、口コミサイトの情報は、サクラによる投稿や、クーポンなどの特典の見返りとして投稿されたものもあるため、データの信頼性を見極める力が求められます。投稿内容の具体性や、投稿者のプロフィールなどを閲覧し、総合的に判断しなければなりません。

▶あわせて読みたい:口コミ分析とは?分析すべき口コミの種類や分析手法を解説

ニュースサイト

ニュースサイトは、社会の関心事や トレンドを知る上で欠かせない情報源です。経済ニュースから芸能記事まで、幅広いトピックが日々配信されています。これらの記事を分析することで、世の中の動向を俯瞰的に捉えることが可能です。

注目されているニュースランキングや、ニュースに対するコメントの多さからも、トレンドを知ることができるでしょう。注目度の高い記事にしぼって共通点を探る方法もあります。

ニュースサイトは情報量が膨大であるため、AIツールを用いた自動解析などが効果的です。

テレビ・ポッドキャスト

近年、テレビ番組やポッドキャストなどの音声・動画コンテンツも、重要な分析対象データとして注目されています。テレビの影響力は依然として大きく、番組で紹介された直後に検索数やSNS投稿数が急増する現象は頻繁に見られます。

また、ポッドキャストなどの音声メディアからは、特定の趣味嗜好を持つ層の関心事をデータとして抽出できるため、ニッチな市場分析におすすめです。

トレンド分析のメリット4つ

トレンド分析を行うメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 消費者の本音を把握できる
  • 競合企業の動向を分析できる
  • 費用対効果の高いマーケティングができる
  • 市場のトレンドを先取りできる

それぞれのメリットについて具体的に解説します。

消費者の本音を把握できる

トレンド分析の最大のメリットは、アンケート調査などでは見えてこない、消費者の飾らない本音や潜在ニーズを収集できることです。SNSや口コミサイトには、ユーザーが日常生活で感じたリアルな感情や、商品に対する率直な評価が膨大なデータとして蓄積されています。

「実はここが不便だった」「こんな使い方が便利」といった、企業側が想定していなかった商品の一面を知ることもでき、具体的な改善点を発見できます。

競合企業の動向を分析できる

トレンド分析には競合ブランドに関する投稿やキャンペーンのデータ分析も含まれており、自社だけでなく競合他社の動きも客観的に把握できます。

競合の新商品がなぜ受け入れられているのか、あるいはどこに不満を持たれているのかを分析すれば、自社の立ち位置が明確になり、市場での競争優位性の確立につながるでしょう。

費用対効果の高いマーケティングができる

トレンド分析は、マーケティング活動のROI(Return On Investment:投資利益率)を最大化するためにも欠かせません。話題が盛り上がるタイミングを予測し、適切に広告を出稿することで、無駄なコストを抑えつつ高い反応を得られるからです。

また、ユーザーの関心が高いトピックに合わせてコンテンツを作成すれば、SNS上で爆発的に拡散し、バズマーケティングにつながる可能性も高まります。データに基づいて「誰に」「いつ」「何を」届けるかを最適化することで、効率的に集客につなげられます。

▶︎あわせて読みたい:ROIとは?併せて理解したい指標、計算式を解説

市場のトレンドを先取りできる

過去のデータ推移を分析することで、季節ごとの流行パターンなどから将来のニーズを予測し、本格的なブームが来る前に準備を整えることができます。

顧客が「欲しい」と感じるベストなタイミングで新商品やサービスを提供することは、顧客満足度を大きく向上させます。常にタイムリーな提案をしてくれる企業に対して、深い信頼を寄せるでしょう。

▶︎あわせて読みたい:2025年のSNSマーケティング最前線!企業の活用の実態と今年のトレンドを解説

トレンド分析で重要な軸

トレンド分析において重要な軸は以下の2つです。

  • 時間軸
  • ユーザー属性

それぞれ詳しく解説します。

時間軸

トレンド分析において、時間軸は重要な切り口の一つです。例えば、季節によってニーズが大きく変動する商品の場合、過去のデータを時系列で分析することで、売上のピークとボトムを予測することが可能です。「アイスクリーム」というワードが毎年7月に急増するなら、その時期に向けて商品の仕入れや広告宣伝を強化する判断ができます。

日単位、週単位、月単位と時間スケールを変えて分析を行うのもおすすめです。日次データからは見逃してしまう長期的なトレンドも、月次や年次で見ると浮かび上がってくることがあります。さまざまな時間軸でデータを分析することが、深い洞察を得るカギです。

ユーザー属性

性別や年代、居住地域などのユーザー属性ごとに分析する手法もあります。例えば、ユーザーの年代別にSNSの投稿内容を集計してみると、若い世代とシニア層それぞれにどのようなアイテムが人気かわかります。あるいは、地域によって話題になっているトピックが違うことにも気づくことができます。

ユーザー属性によってトレンドを読み解くことで、属性に合わせたマーケティング施策を打ち出すことが可能となります。ターゲットのニーズを的確に捉えた商品開発や、効果的な広告配信につなげられるでしょう。

トレンド分析の際の注意点

トレンド分析の際の注意点

トレンド分析を行う際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 明確な目的を設定してからデータ収集を行う
  • データが偏る場合があることを理解しておく
  • 手動でのデータ分析は時間を要する

それぞれ詳しく解説します。

明確な目的を設定してからデータ収集を行う

トレンド分析を始める前に、まずは目的を具体的に定義することが重要です。例えば「若者向けの新商品を開発するために、20代の嗜好や関心事を把握したい」といった具合です。

目的を明確にしておくと、X(Twitter)やTikTokといった若者に人気のSNSを中心に分析するなど、分析対象を定めることができます。

漠然と「トレンドを知りたい」というだけでは、関連性の低い膨大な情報が集まってしまうおそれがあるので注意しましょう。

データが偏る場合があることを理解しておく

SNSや口コミサイトなどで収集したデータは、ユーザーの属性や嗜好に偏りがある点を念頭に置く必要があります。例えば、TikTokのユーザーは若い世代が中心のため、シニア層の意見が十分に反映されていない可能性があります。

また、SNSの投稿者の多くは、積極的に情報発信するアクティブユーザーです。彼らの意見は、一般消費者の平均的な考えとは異なるかもしれません。

このように、トレンド分析ではデータのバイアス(偏り)に常に目を配ることが求められます。誤った判断を避けるためにも、データの特性をしっかりと見定めた上で、分析に臨むことが大事です。

手動でのデータ分析は時間を要する

手作業でのトレンド分析は、膨大な時間と労力を要します。SNSや口コミサイト、ニュースなど、さまざまな媒体から情報を集めるのは至難の業でしょう。

分析ツールを活用すれば、データの収集から分析までを自動化できます。特定のキーワードを設定することにより、関連する投稿を自動で抽出することが可能です。分析ツールの活用は、トレンド分析を進める上で欠かせないといえます。

トレンド分析で役立つツール

トレンド分析で役立つツール

トレンド分析で役立つツールを4つ紹介します。

  • Google トレンド
  • Yahoo!リアルタイム検索
  • 市場調査ツール
  • ソーシャルリスニングツール

Google トレンド

Google トレンドは、Google検索や関連サービスにおける検索動向を分析できる無料ツールです。特定のキーワードについて、地域や期間、カテゴリを指定して調べられます。

検索ボックスにキーワードを入力すると、そのキーワードの検索数の推移がグラフで表示されます。関連するトピックやキーワードも同時に表示されるため、トレンドの全体像を把握しやすいのが特徴です。専門知識がなくても手軽に使うことができ、コンテンツマーケティングの企画立案に役立ちます。

Yahoo!リアルタイム検索

Yahoo!リアルタイム検索は、X(Twitter)のトレンドをリアルタイムで確認できる無料ツールです。 トレンドランキングに加え、特定のキーワードに関する投稿数の推移や、投稿内容がポジティブかネガティブかを判定する「感情の割合」も把握できます。

また、自社や商品に関するポストを検索する「エゴサーチ」により、ユーザーの生の声を把握することも可能です。データ活用する際は、X(Twitter)のユーザー層を踏まえておくと、より正確な分析ができるでしょう。

市場調査ツール

市場調査ツールは、市場の動向を調査したさまざまなデータベースを検索・閲覧できるサービスの総称です。政府統計や企業のマーケティングデータなど、多岐にわたるデータを扱っています。専門性が高く、SNS分析よりもデータに偏りがないのが特徴です。

無料の市場調査ツールとしては、政府機関が提供する「e-Stat」や「経済産業省統計」、有料のツールとしては、「矢野経済研究所」や「マクロミル」などの民間サービスが代表的です。

調査会社がまとめたレポートには、データの解釈や考察も含まれており、自社独自で解釈する場合においても参考になるでしょう。

ソーシャルリスニングツール

ソーシャルリスニングツールは、SNSや掲示板、ニュースサイトなど複数のデータソースを一元的に収集・分析できる高機能なツールです。特定のキーワードをインターネット上のあらゆる投稿から自動収集して言及数の推移をグラフ化したり、競合他社のアカウントを分析したりすることが可能です。

また、ユーザーの感情の変化を追うことで、プロモーションの改善点の発見や、炎上リスクの防止にも役立つでしょう。

▶︎あわせて読みたい:ソーシャルリスニングとは?重要性や分析手法、事例を解説

トレンド分析に役立つMeltwaterのツール

Meltwaterが提供するソーシャルリスニングツールは、120か国以上で利用されています。機能には以下のようなものがあります。

  • センチメント分析
  • 自動レポーティング機能
  • APIを通じたデータ抽出
  • 画像の認識・分析
  • 直感的な操作性

Meltwaterの強みは、高精度なセンチメント分析です。センチメント分析とは、テキストから消費者の感情や意見を抽出し、肯定的、否定的、中立的か判断する手法です。自然言語処理モデルに定期的に言語を加え、最高の精度を維持し続けています。

ソーシャルメディア上の膨大なデータを効果的に活用し、的確な意思決定につなげたい企業におすすめです。

▶︎Meltwaterのお客さま事例

▶︎Meltwaterのデータを活用したレポート・ガイド

Meltwaterのツールを活用したトレンド分析の成功事例

食品ブランドを展開する株式会社サンクゼールでは、以前は実店舗でのヒアリングが主で、顧客全体の声が網羅できないという課題がありました。

そこでMeltwaterのSNS投稿管理ツールを導入し、以下のようなことが可能になりました。

  • SNS上のUGC(ユーザー生成コンテンツ)を定性・定量の両面から分析
  • キーワード分析
  • ワードクラウド機能で頻出単語を可視化
  • 競合企業のモニタリング

SNSに分析範囲を広げたことで、「バズによる売上増」のようなPOSレジのデータだけでは把握できなかった情報も得ることができました。また、テレビやオンラインキャンペーンで商品紹介する効果的なタイミングを競合から分析し、Twitteキャンペーンに応用した結果、フォロワーが一晩で1.8倍に急増するなどの大きな成果を上げています。

▶︎株式会社サンクゼールの導入事例をもっと詳しく

トレンド分析に関するFAQ

ここでは、特によくある2つの質問について回答します。

トレンドを知る方法は?

トレンドを正確に把握するには、デジタルとアナログ、複数の情報源を組み合わせるのが基本です。ターゲット層の動向を知りたい場合はSNSや口コミサイトが有効ですが、市場全体の動向は新聞や業界紙などの専門メディア、政府統計データの参照が欠かせません。

多角的な視点を持つことで、偏りのない分析が可能になります。効率化を図るなら、複数の情報源を一元管理できるソーシャルリスニングツールの導入も検討すべきでしょう。

トレンド分析はSNSでできる?

SNSに備わっているインサイト機能を使えば、各SNSでの投稿ごとの閲覧数やエンゲージメント数などからの分析が可能です。しかし、分析範囲は単体のSNSに限られ、市場全体の大きな流れを見落とすリスクがあります。

専用ツールを導入すれば、複数のSNSや口コミサイトなどを横断してデータを統合でき、高い精度でスピーディーに市場の変化を捉えられます。

▶︎あわせて読みたい:【2025年最新】Instagramインサイトの見方・分析方法を解説!

まとめ|トレンド分析で効率的なマーケティングを実践しよう

トレンド分析とは、SNSや口コミサイトのデータを活用し、消費者の生の声や市場動向を把握し、将来の消費者の動向を予測する手法のことです。

トレンド分析は膨大なデータを使用するため、ツールの活用が欠かせません。ツールの選定では、高精度なセンチメント分析や自動レポーティング機能を備えたMeltwaterのツールがおすすめです。ソーシャルデータを的確に活用し、ビジネスの成長を加速させましょう。
Meltwaterのソーシャルリスニングなら、SNSを含めたインターネット上のコンテンツをモニタリング・調査・分析できます。⇒Meltwaterへお問い合わせ

この記事の監修者:

宮崎桃(Meltwate Japanエンタープライズソリューションディレクター)

国際基督教大学卒。2016年よりMeltwater Japan株式会社にて新規営業を担当。 2020年よりエンタープライズソリューションディレクターとして大手企業向けのソリューションを提供。 ソーシャルメディアデータ活用による企業の課題解決・ブランディング支援の実績多数。 趣味は映画鑑賞、激辛グルメ、ゲーム

LinkedIn